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1989年の近鉄 |
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チームMVP「ブライアント」
残り9試合で首位と3ゲーム差。自力優勝もなくなっていたが、ここから勝ち続け、ブライアントの4連続本塁打もあり、逆転優勝した。打では、ブライアント・リベラを中心に効果的に得点した。投手陣は、阿波野が最多勝をとる活躍、中継ぎも踏ん張った。仰木監督の采配も冴え、仰木マジックとして話題になった。日本シリーズでは3連勝して、あと1勝だったが、その後4連敗して日本一を逃した。3勝目の時の加藤哲の「巨人よりロッテのほうが怖い」発言は、のちのちまで語られることとなる。
チーム順位
優勝 71勝54敗5引分
主なタイトル
MVP ブライアント
本塁打王 ブライアント 49本
最多勝 阿波野秀幸 19勝
最多奪三振 阿波野秀幸 183
オールスター出場選手
大石 仰木(コ) 阿波野 小野 新井
メモ
月間MVP5月 阿波野
月間MVP7月 ブライアント 小野
月間MVP8月 阿波野
ベストナイン 阿波野(投)山下(捕)ブライアント(外)
ゴールデングラブ 阿波野(投)
話題
10月5日 佐伯オーナー、死去
10月12日 ブライアント、4打数連続本塁打、6度目の1試合3本
10月14日 優勝決定
10月24日 日本シリーズ、加藤哲の発言
10月29日 日本シリーズ、敗戦
11月26日 ドラフト、野茂を指名
ブライアント、187三振
プロ野球
セリーグは巨人が独走
パリーグは近鉄が逆転V
4月16日 オリックス・ブーマー、開幕5試合連続本塁打
5月13日 ロッテ・村田、200勝
7月15日 巨人・斉藤、11試合連続完投勝利
日本シリーズ
1 近鉄4-3巨人 勝 阿波野 本 大石 鈴木
2 近鉄6-3巨人 勝 佐藤
3 近鉄3-0巨人 勝 加藤 本 光山
4 巨人5-0近鉄
5 巨人6-1近鉄 本 ブライアント
6 巨人3-1近鉄 本 リベラ
7 巨人8-5近鉄 本 大石 村上 真喜志
優秀選手 阿波野
敢闘賞 新井
ウィキペディア引用
前年最終戦でロッテと引き分けて優勝を逃した雪辱に燃える仰木監督は「今年こそ優勝する」と宣言。宣言通りチームは開幕からまずまずのスタートを切るが、ブルーサンダー打線を擁するオリックスが独走状態に入ると前年優勝の西武ともどもオリックスを追いかける展開が続いた。6月まで最大8ゲーム差だったオリックスとのゲーム差を7月以降縮めていったチームは、阿波野秀幸やラルフ・ブライアントといった主力の活躍で8月に入りようやく首位を奪取。しかし9月に入ると西武が優勝戦線に参戦し、3球団のどちらかが抜け出せないまま10月12日を迎える。第1試合は西武が勝利すると思われたが、ブライアントが郭泰源をリリーフした渡辺久信から決勝ソロ。これで自信のついた近鉄は第2試合の先発・高山郁夫をはじめ西武投手陣をKOし、14対4で大勝して優勝マジックが点灯。一方オリックスは翌13日に最下位確定のロッテと対戦するもまさかの逆転負けでマジック1となり、最後は藤井寺のダイエー戦に勝って1980年以来9年ぶり3度目のリーグ優勝を達成。日本シリーズは巨人と対戦し、3連勝で王手をかけるが第3戦先発の加藤哲郎が「巨人はロッテより弱かった」と暴言を吐き、これが巨人の選手やファンを怒らせ翌日の第4戦を落とすと、第5戦は阿波野をリリーフした吉井理人が原辰徳に満塁本塁打を浴びて撃沈。日本一のかかった第7戦に加藤が登板するものの、駒田徳広に先制本塁打を浴びてKOされ降板。加藤の後を受けた投手陣は巨人打線に滅多打ちされ、終盤追い上げるものの5対8で敗戦。3連勝から4連敗して日本一を逃し、仰木監督の悲願である打倒巨人は夢と消えた。
在籍選手 背番号 |
1 鈴木 |
2 栗橋 |
3 羽田 |
4 大石 |
5 村上 |
6 金村 |
7 淡口 |
8 米崎 |
9 新井 |
10 山下 |
11 吉井 |
12 真喜志 |
13 石本 |
14 阿波野 |
15 山崎 |
16 ブライアント |
17 佐々木 |
18 山村 |
19 尾上 |
20 高柳 |
21 加藤 |
22 佐藤 |
23 山岡 |
24 桧山 |
25 ドッドソン |
26 小野 |
27 中根 |
28 中村 |
29 中藤 |
30 加藤 |
31 山田 |
32 谷 |
33 依田&リベラ |
34 村田 |
35 佐藤 |
36 後関 |
37 谷崎 |
38 田口 |
39 福家 |
40 赤堀 |
41 木下 |
42 |
43 松久保 |
44 鈴木 |
45 小山 |
46 大村 |
47 野林 |
48 吉田 |
49 桑 |
50 福地 |
51 太田 |
52 福島 |
53 長岡 |
54 池上 |
55 藤原 |
56 光山 |
57 古久保 |
58 安達 |
59 岡田 |
60 中谷 |
61 金沢 |
62 清田 |
63 広政 |
64 坂口 |
65 |
66 近藤 |
67 大塚 |
68 |
69 原田 |
70 権藤 |
71 仰木 |
72 |
73 小川 |
74 滝内 |
75 児玉 |
76 岸 |
77 中西 |
78 坂東 |
79 |
80 |
81 吹石 |
82 阪本 |
83 神部 |
84 |
85 佐々木 |
86 藤瀬 |
87 |
88 安井 |
89 |
90 石山 |
91 田端 |
92 小池 |
93 水谷 |
94 尾西 |
95 福井 |
96 |
97 |
98 |
99 依田 |
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投手個人成績
赤堀元之 | 9試合 | 0勝1敗0S | 防御率3.86 |
阿波野秀幸 | 29試合 | 19勝8敗1S | 防御率2.71 |
池上誠一 | 20試合 | 3勝0敗0S | 防御率3.63 |
石本貴昭 | 14試合 | 1勝3敗0S | 防御率6.75 |
小野和義 | 25試合 | 12勝9敗1S | 防御率3.39 |
加藤哲郎 | 24試合 | 7勝2敗1S | 防御率3.83 |
木下文信 | 21試合 | 0勝0敗0S | 防御率3.64 |
佐藤秀明 | 47試合 | 7勝3敗4S | 防御率3.64 |
高柳出己 | 16試合 | 3勝5敗0S | 防御率5.61 |
佐々木修 | 20試合 | 1勝2敗0S | 防御率5.61 |
谷崎浩二 | 4試合 | 0勝0敗0S | 防御率6.75 |
村田辰美 | 14試合 | 4勝6敗0S | 防御率5.48 |
山崎慎太郎 | 26試合 | 9勝10敗1S | 防御率3.76 |
山田真実 | 10試合 | 0勝0敗0S | 防御率3.38 |
山村達也 | 6試合 | 0勝0敗0S | 防御率9.82 |
吉井理人 | 47試合 | 5勝5敗20S | 防御率2.99 |
・・・詳細 | | |
打者個人成績
安達俊也 | 88試合 | 26安打1本9点 | 打率0.291 |
新井宏昌 | 124試合 | 134安打7本47点 | 打率0.414 |
大石大二郎 | 109試合 | 111安打8本33点 | 打率0.397 |
尾上旭 | 1試合 | 1安打0本0点 | 打率0.5 |
加藤正樹 | 6試合 | 0安打0本0点 | 打率0 |
金沢信彦 | 1試合 | 0安打0本0点 | 打率0 |
金村義明 | 81試合 | 55安打7本30点 | 打率0.34 |
栗橋茂 | 53試合 | 14安打2本13点 | 打率0.32 |
古久保健二 | 65試合 | 18安打2本6点 | 打率0.257 |
後関昌彦 | 42試合 | 15安打1本5点 | 打率0.296 |
鈴木貴久 | 118試合 | 118安打20本57点 | 打率0.473 |
谷真一 | 4試合 | 1安打0本1点 | 打率0.1 |
淡口憲治 | 89試合 | 49安打3本27点 | 打率0.327 |
ドッドソン | 6試合 | 5安打0本1点 | 打率0.375 |
中谷忠己 | 46試合 | 29安打1本13点 | 打率0.387 |
中根仁 | 59試合 | 34安打10本21点 | 打率0.479 |
中村良二 | 9試合 | 3安打0本4点 | 打率0.7 |
野林大氣 | 2試合 | 0安打0本0点 | 打率0 |
羽田耕一 | 77試合 | 40安打1本17点 | 打率0.359 |
ブライアント | 129試合 | 140安打49本121点 | 打率0.628 |
米崎薫臣 | 32試合 | 14安打2本6点 | 打率0.348 |
真喜志康永 | 113試合 | 75安打7本30点 | 打率0.393 |
光山英和 | 14試合 | 4安打0本0点 | 打率0.417 |
村上嵩幸 | 50試合 | 49安打5本25点 | 打率0.506 |
山下和彦 | 113試合 | 74安打6本35点 | 打率0.404 |
吉田剛 | 49試合 | 2安打0本0点 | 打率0.182 |
リベラ | 123試合 | 123安打25本79点 | 打率0.457 |
・・・詳細 | | |