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1979年の近鉄

近鉄バファローズ
チームMVP「マニエル」

前期優勝。マニエルが6月9日までに24本塁打を打つ活躍。そのマニエルが死球により長期離脱して勢いがなくなるが、前期最終戦まで粘り勝ち、優勝を決めた。後期は、序盤低迷するが、マニエルが復帰してからは再び勢いを取り戻し、後期2位となった。プレーオフでは、3連投の山口の活躍もあり、3連勝で勝利した。日本シリーズは、本当にあと1歩だった。投手陣が踏ん張り、第7戦の最終回まで、勝負の行方が分からなかったが、日本一にはなれなかった。この年の近鉄は、本塁打195本・打率285とよく打った。マニエルを筆頭に、佐々木、平野、栗橋らが活躍した。投手陣も、10勝投手が4人でるなど、安定した成績を残した。
チーム順位

優勝 74勝45敗11引分
主なタイトル

MVP マニエル
本塁打王 マニエル 37本
防御率 山口哲治 2.49
オールスター出場選手

梨田 西本(コ) 村田 柳田 井本 平野
メモ

5月月間MVP マニエル
ベストナイン 梨田(捕)石渡(遊)栗橋 マニエル(外)
ゴールデングラブ 梨田(捕)平野(外)
2軍優勝
話題

4月17日 鈴木、2500奪三振
5月 マニエル、月間15本塁打
6月9日 マニエル、アゴに死球
6月26日 前期優勝決定
10月1日 鈴木、261完投
10月16日 プレーオフで阪急に3連勝
11月4日 日本シリーズ第7戦 1点届かず敗戦 
98試合連続得点
プロ野球

セリーグは広島がV2
パリーグプレーオフ 近鉄3-0阪急
日本シリーズで「江夏の21球」
日本シリーズ 広島4-3近鉄
プレイバック(日本シリーズ)

3勝3敗でむかえた第7戦。4-3広島リードで9回裏。広島リリーフ江夏に対してノーアウト満塁に。1本のヒットがでれば、おそらく、近鉄優勝。しかし、代打の佐々木が三振。スクイズをはずされてランナーアウト。石渡が三振。と、いうことで、日本一ならず。

1 近鉄5-2広島 勝 井本
2 近鉄4-0広島 勝 鈴木 本 有田
3 広島3-2近鉄 
4 広島5-3近鉄 本 マニエル 有田
5 広島1-0近鉄 
6 近鉄6-2広島 勝 井本 本 梨田
7 広島4-3近鉄 本 平野
敢闘賞 井本
ウィキペディア引用

前年あと一歩のところで優勝を逃したチームは2番手エースの神部年男を放出して、ヤクルトの4番・チャーリー・マニエルを獲得。マニエルは開幕から4番を任され、それ以外の選手もマニエルにつられるように開幕から打ちまくって前期は5連覇を目指した阪急を一歩リード。しかし、6月9日のロッテ戦でマニエルが八木沢荘六からアゴに死球を受け、一時離脱するアクシデント。マニエル不在のチームは阪急に肉薄されるが、前期最終戦で南海と引き分け、辛うじて前期を優勝。後期は阪急に競り負けたもののプレーオフで阪急を破って球団創設以来30年目で初の優勝を達成し、西本監督が就任6年目でようやく胴上げされた。優勝の原動力となった打撃陣はマニエルや前年首位打者の佐々木恭介、平野光泰などのいてまえ打線が打ちまくり、また投手陣も不動のエース鈴木啓示や井本隆、村田辰美が先発陣の一角を占め、抑えには山口哲治が控えるなどチーム防御率も3.70でリーグ1位だった。日本シリーズは古葉竹識監督率いる広島との対戦となり第7戦までもつれ込むが、前述の江夏の21球に屈し球団初の日本一はならなかった。


在籍選手 背番号
1 鈴木 2 栗橋 3 羽田 4 マニエル 5 佐々木
6 石渡 7 小川 8 梨田 9 平野 10 島本
11 香川 12 井本 13 登記 14 野崎 15 福井
16 久保 17 坂東 18 太田 19 橘 20 仲根 
21 柳田 22 野田 23 中野 24 有田 25 吹石
26 上林 27 池辺 28 西村 29 山口 30 永尾
31 森脇 32 陽田 33 石山 34 村田 35 渡辺
36 白滝 37 尾西 38 阿部 39 佐野 40 藤瀬
41 アーノルド 42  43 松嶋 44 三本 45 太田
46 兼光 47 山本 48 酒井 49  50 関口 
51 金山 52 林 53 谷 54 山中 55 石原
56 村上 57 佐藤  58 松尾 59 有田 60 中西
61 木村 62 坂本 63  64 岩木 65 安井 
66 児玉 67 野口 68 西本 69  70 真田
71 仰木 72  73  74 大久保  75 本堂 
76  77 加藤 78  79 80 五十嵐
81 田端 82 加藤 83 水谷 84 85
86 87 88 福島    
         
         
         
         
         
         
         


投手個人成績

井本隆33試合15勝4敗1S防御率3.61
太田幸司31試合7勝4敗0S防御率3.31
香川正人19試合5勝0敗2S防御率4.71
久保康生5試合0勝0敗0S防御率7.20
佐藤文男21試合3勝0敗3S防御率2.85
鈴木啓示24試合10勝8敗0S防御率4.40
橘健治3試合1勝0敗0S防御率1.50
谷宏明3試合0勝0敗0S防御率11.25
登記欣也1試合0勝0敗0S防御率27.00
板東里視16試合3勝0敗1S防御率5.75
福井保夫4試合0勝1敗0S防御率3.00
村田辰美43試合12勝8敗2S防御率3.42
柳田豊37試合11勝13敗4S防御率4.09
山口哲治36試合7勝7敗4S防御率2.49
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打者個人成績

アーノルド116試合114安打17本65点打率0.481
有田修三58試合26安打8本24点打率0.563
石山一秀15試合1安打0本0点打率0.125
石渡茂121試合111安打11本45点打率0.423
小川亨118試合104安打12本44点打率0.426
栗橋茂130試合130安打32本80点打率0.556
佐野元国10試合0安打0本0点打率0
島本講平21試合3安打0本1点打率0.222
白滝政孝28試合10安打0本5点打率0.364
佐々木恭介111試合116安打18本46点打率0.504
永尾泰憲120試合100安打3本40点打率0.387
梨田昌孝114試合97安打19本57点打率0.471
西村俊二36試合4安打1本1点打率0.421
羽田耕一119試合96安打13本49点打率0.439
林正広4試合0安打0本0点打率0
平野光泰122試合132安打18本51点打率0.431
吹石徳一95試合19安打3本10点打率0.313
藤瀬史朗67試合5安打0本1点打率0.385
マニエル97試合108安打37本94点打率0.712
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