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1990年の近鉄

近鉄バファローズ
チームMVP「野茂英雄」

野茂の年。開幕直後に9連敗。優勝争いには加われず、話題は新人・野茂だけとなった。野茂はタイトルのほとんどをとり、投手陣では一人、大活躍。打では、トレーバー、大石、新人の石井が目立った成績だった。
チーム順位

3位 67勝60敗3引分
主なタイトル

MVP 野茂英雄
新人王 野茂英雄
最多勝 野茂英雄 18勝
防御率 野茂英雄 2.91
勝率 野茂英雄 ・692
三振 野茂英雄 287
オールスター出場選手

野茂 大石 新井 ブライアント(MVP) 仰木(監) 阿波野 小野 新井
メモ

月間MVP6月 野茂 鈴木
月間MVP7月 石井 吉井
ベストナイン 野茂(投)大石(二)
話題

4月29日 野茂、17奪三振
5月11日 ブライアント、7度目の1試合3本塁打
5月16日 新井、250犠打
6月6日 ブライアント、東京ドームの天井スピーカに本塁打
8月24日 野茂、5試合連続2ケタ奪三振
10月10日 野茂、シーズン21度目の2ケタ奪三振
ブライアント、191三振
トルネード野茂が話題に
プロ野球

セリーグは巨人が圧勝・2位に22ゲーム差の優勝
パリーグも西武が圧勝
4月7日 巨人・篠塚の疑惑本塁打
8月4日 大洋-中日 試合時間5時間51分
巨人、5人の2ケタ勝利投手
日本シリーズ 西武4-0巨人
ウィキペディア引用

前年日本一こそ逃したものの、連覇に燃える仰木監督はオフのドラフト会議で社会人No.1の野茂英雄を交渉権を獲得して入団させ、またプリンスホテルの石井浩郎もドラフト3位で獲得するなど戦力を強化したチームは優勝候補の本命にあがるが、ダイエーとの開幕戦でエース阿波野秀幸が5回途中8失点の大誤算、その試合こそ打線の奮起で勝ったものの次の試合から9連敗を喫し大きく出遅れる。野茂のローテ入りという明るい話題はあったものの、阿波野や先発2番手の山崎慎太郎が打たれてKOされる試合が多く、4番候補の石井が風疹にかかるなどの誤算で4月を6勝10敗で終える最悪のスタート。チームは西武の開幕ダッシュを許し、5月も9勝12敗と波に乗れず「Aクラスは無理だろう」という声が上がり始めた。しかし、野茂の奮闘や風疹の完治した石井が6月に一軍入りするとチームはようやく反撃開始。6月を12勝9敗で勝ち越すと、7月に16勝5敗で借金を返済しオリックスや日本ハムとAクラス争いを展開するが、西武の背中は遠く3位で全日程を終えた。投手陣ではルーキー野茂が1年目ながら最多勝を獲得したものの阿波野・山崎は勝ち星が低下し、さらに左腕の小野和義と先発4番手の加藤哲郎がそれぞれ肩痛に襲われて不本意な成績に終わるなどの誤算でチーム防御率が4.34と前年から低下。打撃陣では前年優勝の立役者ラルフ・ブライアントとこの年入団のジム・トレーバーを中心に打ちまくり、チーム打率リーグ1位、チーム本塁打リーグ2位をそれぞれ記録するも、ブライアントは相手球団のマークもあり本塁打が半減した。もう一人のルーキー石井は規定打席未満ながらも22本塁打を放ち、仰木監督の期待に応えた。


在籍選手 背番号
1 鈴木 2 鈴木 3 石井 4 大石 5 村上
6 金村 7 畑山 8 米崎 9 新井 10 山下
11 野茂 12 真喜志 13 石本 14 阿波野 15 山崎
16 ブライアント 17 佐々木 18 山村 19 尾上 20 高柳 
21 吉井 22 佐藤 23 山岡 24 桧山 25 安達
26 小野 27 中根 28 中村 29 加藤 30 加藤
31 山田 32 谷 33 トレーバー 34 木下 35 佐藤
36 後関 37  38 田口 39 藤立 40 赤堀
41 入来 42 原田 43 松久保 44 光山 45 小山
46 大村 47 野林 48 吉田 49 桑 50 福地
51 太田 52 福島 53 長岡 54 池上 55 藤原
56 平江 57 古久保 58 安田 59 岡田 60 中谷
61  62 清田 63 広政 64 坂口 65  
66 近藤 67 大塚 68  69  70 
71 仰木 72  73 小川 74 滝内  75 児玉 
76 岸 77 中西 78 坂東 79  80 岩木
81 吹石 82 阪本 83 神部 84 羽田 85 
86 藤瀬 87  88 安井 89 立花 90 
91 山口 92 小池  93 水谷 94  95 福井
96  97 谷崎 98 99 依田  
         
         
         
         
         


投手個人成績

赤堀元之21試合4勝0敗1S防御率2.98
阿波野秀幸 25試合10勝11敗1S防御率4.63
池上誠一28試合2勝2敗0S防御率4.06
石本貴昭20試合0勝0敗0S防御率5.92
入来智7試合0勝0敗0S防御率10.57
小野和義13試合3勝4敗0S防御率5.04
加藤哲郎1試合0勝0敗0S防御率3.00
木下文信29試合3勝0敗0S防御率6.47
佐藤秀明29試合0勝4敗1S防御率4.66
高柳出己26試合3勝5敗0S防御率5.19
佐々木修29試合8勝7敗1S防御率4.36
野茂英雄29試合18勝8敗0S防御率2.91
山崎慎太郎25試合8勝10敗0S防御率5.26
山田真実3試合0勝0敗0S防御率5.06
吉井理人45試合8勝9敗15S防御率3.39
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打者個人成績

安達俊也103試合37安打0本10点打率0.3
新井宏昌115試合106安打6本34点打率0.416
石井浩郎86試合79安打22本46点打率0.605
大石大二郎125試合148安打20本69点打率0.52
大村慎次3試合0安打0本0点打率0
尾上旭13試合3安打0本0点打率0.4
加藤正樹92試合49安打3本24点打率0.424
金村義明113試合103安打17本51点打率0.481
古久保健二33試合11安打2本6点打率0.432
後関昌彦14試合1安打0本0点打率0.071
佐藤純一2試合0安打0本0点打率0
鈴木貴久122試合114安打22本71点打率0.476
谷真一21試合6安打0本1点打率0.259
トレーバー123試合150安打24本92点打率0.503
中谷忠己68試合34安打3本20点打率0.438
中根仁86試合41安打3本23点打率0.339
中村良二7試合0安打0本0点打率0
畑山俊二5試合0安打0本0点打率0
藤立次郎2試合0安打0本0点打率0
ブライアント108試合101安打29本73点打率0.507
米崎薫臣70試合41安打2本20点打率0.325
真喜志康永35試合10安打2本3点打率0.316
松久保新吾2試合2安打0本0点打率0.5
光山英和87試合62安打12本33点打率0.505
村上嵩幸71試合69安打10本37点打率0.569
山下和彦87試合47安打4本22点打率0.352
吉田剛56試合12安打0本5点打率0.327
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